2015年08月24日

夏が終わる

スピッツの曲のなかではかなり地味な存在だと思いますが、「夏が終わる」という曲があります。
晴れているのに涼しくなってきたこの時期を歌ったもの。
派手な物語も失恋もなく、単に"暑かった夏が終わるなあ"、というシンプルで淡い哀愁が共感を誘います。

まるまる一ヶ月以上のご無沙汰です。覚悟して臨んだとはいえ今年の夏もやはり手に負えませんでした。
7月25日には、数年来の悲願でもあった、長崎の岩崎さんの畑の見学が実現しました。
オーガニックベースの奥津さんが、岩崎さんの協力を得て勉強会を開催してくださったのです。
畑のオーラ、踏み入れた土の驚くべき柔らかさ、草を制する、というか草と共存できる考え方、
そしてもちろん種のこと。品種を守る覚悟、それを評価してくれる消費者・シェフ・農家。
素晴らしい技術や可能性の一方で、最高の現場を見たからこそ知りえる限界のような部分もより鮮明に見えたり。
滞在時間23時間半の弾丸スケジュールでしたが、30代最後の夏にふさわしい、心の区切りになる滞在でした。

8月1日-2日は、今夏のメイン出店だったYes,Family!@吉祥寺。
数ヶ月前からの計画でとても楽しみにしていました。会場が東急百貨店というのも。
肝心の野菜は、果菜類なのでなかなか数量がたまりきらず歯がゆい思いでしたが
キュウリやオクラなどは好評頂きました。お客様だけでなく出店者と共有できる作業や時間も貴重。
メインは小糸在来とその加工品でしたが、ターゲットのFamily、というかお子さんに炒り豆が大好評でした。
試食の豆にトリのように群がって食べていった子供たちのお母さん、ひと袋くらい買って下さい。

高橋一也さんウィークだったこの期間、彼の紹介で8/9にも鎌ヶ谷市の市民ホールで小糸在来のPRに行きました。
三年前から公開され、ロングランが続いている「よみがえりのレシピ」の上映会&トークイベント。
イベントの最後にPRの時間をいただきまして、少し話をしてきました。
そしてこの会場の出たところで小糸在来関連商品の販売を行いました。
皆さんのお取り計らいの結果、爆発的に販売が進みまして、飛び入りでお2人の女性が会計を手伝ってくださり
正味1時間の販売時間で驚くほどの売上となりました。

お買い上げいただいたお客様、主催者であるきらり鎌ヶ谷の皆様、出演者のみなさま、
小糸在来のお豆腐を提供してくださった鎌ヶ谷の桜井豆腐店さん、もちろん高橋一也さん、お忙しいのに駆けつけて手伝ってくださった石川ご夫妻、本当に有難うございました。

トークに出演された渡辺監督、女優の杉田かおるさんにもご挨拶できました。
杉田かおるさんは、当日ご本人にもお話した理由で、あまり良くない先入観を持ったままお会いしたのですが
いまは福岡に移住されて実際に土を触り、生産から流通まで、農の現実に自ら直面して応援してくださって
いて、これまでの偏見を反省しました。失礼な言動、申し訳なかったです。


成果は大きかったものの、この怒涛の三週間の間に家族がバタバタと倒れまして、
生後二ヶ月の次女が入院したときは農家人生が終わったかと思いました。
本当に家族にも過酷な協力を強制していて、、、農業って何でこうなんでしょうね。
いつも以上にいろんなことを考えさせられました。
いまはお蔭様で皆回復しましたが、娘の入院中の放置で畑が荒れてしまい、お野菜の出荷も秋まで停止です。

畑の現在は、秋冬野菜の作付けが始まっています。
8月9日ににんじん、今日はダイコン・かぶ・壬生菜・じゃがいも・ハクサイ・春菊の播種や植え付けをしました。
出荷停止でお客様にご迷惑をかけてしまいましたが、農業はとにかく先手必勝、後手必敗の法則があり
荒れた畑で出来の悪い作物で出荷を続けて嫌われるより、次のシーズンの準備に専念するほうが得策と考えました。
今年も美味しいもの、つくります。

さていまチラリとマーケットを見ましたがチャイナショックで凄まじいことになっていますね。
日経平均などこの数日で時間外含め3500円下げています。
ニューヨークも今日は一瞬1000ドル近い下落。さすがに売られすぎて一旦止まるでしょう。

以前にくらべてバブルという言葉を安易に使うようになってきたと感じています。
実態以上に評価されるものが増えてきた=余ったカネが行き場を求めて暴れている状態ということでしょうね。
余剰資金のマネーゲームはもうどうでも良いのですが、実態の経済としてはアメリカは絶好調。
国策で進めたシェールオイルの掘削が、中国の減速とあいまって原油の暴落を誘発し、
我々石油に依存した生活者にとっては非常に有り難い話です。

金持ち優遇、格差をひろげるばかりのアベノミクスの巻き戻しが進み、
ドルも120円を大きく割り込んできました。
ひとまず円安に歯止めがかかった形でひと安心。原油安と円高で国内物価の上昇も和らぐでしょう。

BRICsから東南アジア、高成長をもとめて投資マネーが世界を駆け巡りますが
本質的な意味で、質的にも新しい成長を続けているのはやはりアメリカだけです。
情報産業を起爆剤として、それがあらゆる分野の革新に浸透しているだけでなく、
人口増や住宅投資などのファンダメンタルズにおいても他を圧倒しています。
オバマは歴代屈指、現代では最高の大統領として名を残すことになりそうです。

金融市場は大混乱の様相ですが、実体経済をリアルに生きている人にはすべて追い風。
足元の雑音に惑わされず、遠い目標を見て進んでいきたいです。
posted by 宮本農業 at 23:15| Comment(0) | 日記