2015年09月05日

地方創生サミット@丸の内Kitte

先週、丸の内KITTEで開催された地方創生サミットという丸一日セミナーに参加してきました。
今年参加するイベントはすべて素晴らしいものばかりで驚いていますが
良い人のご縁に恵まれた結果なのでしょう。お声掛け頂いた皆様、本当にありがとうございます。

べつに最初から地方創生を目指してきた人間では全く無かったのですが、
「地域」の中で自分のビジネスを作るという意味で、やっぱり農業は関係が非常に深いですね。

セミナーのホストの1人、元ウォールストリート金融マンのぐっちーさん
ぐっちーさんを尊敬している理由はいくつかあるのですが、そのうちのひとつは
地方創生に対しきわめて積極的に協力されていることです。

サブプライム問題が重症化すること、中国の減速、米国の新たな成長期入り、
100円から120円の円安など、さまざまな経済的予測の的確さ・正確さがずば抜けています。
それらは本業であるファイナンスのお話なのですが、その一方でどうにも手のつけられない
日本の地方財政のために頑張っている方でもあります。そういう二面性が好きなんです。

数年前、岩手県の紫波町という超田舎(失礼!)に、オガール紫波という施設ができました。
この施設は図書館や町役場などが入っており、国や金融機関から投資や融資を受けていますが、
補助金を一銭も受け取らずに自力で黒字化して借金を返済し続けているという、超優秀なプロジェクトです。

五輪競技場はいわずもがな、いまや日本いたるところで新築される公共施設で黒字の計画などありますでしょうか?
誇張無く99%が赤字、そして稀有な黒字事例がこのオガールなのです。

・コスト軽減のため鉄筋コンクリートではなく木造
・それによりゼネコンではなく地元の林業が潤う
・参加している地元の人が出資者でもあるから必死で営業する
・日本では東京以外に存在しないバレーボール専用体育館を有する
・そのため全国のバレーボール合宿需要をほぼ独占できる
・東京五輪で世界のバレーボールチームの視察もきている
・施設の人気のために周辺の地価が2倍になった

うまくポイントをピックアップできませんが、ようするにこれは

「自力で稼げる仕組み」

を構築した数少ない成功事例です。
いまや地方創生に名を借りた、地元土建業とズブズブのどうしようもない公共事業が
おびただしい数で計画されています。
邪な目的で計画されたそれらの施設は、建築コストよりはるかに大きな累計の維持費によって
地方経済を蝕み続けることになります。

そんな地方の大荷物になる、足をひっぱるコストセンターではなく、
自力で稼いで自活できるうえに、利益を上げて税金を納められるくらいのものを作りましょうよ!
という考えのもと、4人の男達が立ち上がって実現したサクセスストーリー。
その事例とノウハウで日本を救おう!というのがこのサミットの狙いでした。

1日で受講料が28000円。
この時点で即時諦めかけたのですが、逆にこれは安いのかもしれないと思いなおし
7倍くらいの馬券を買うような感覚で申込みしました。
馬券を買ったことはありませんが。。

セミナーの内容は金融・医療・教育・起業、そしてもちろん農林水産業など多岐にわたりましたが、
いろんな講師陣がすべて期待以上で本当に驚きました。
ホストの一人であり、地方創生の今後のキーマンである木下斉さん33歳のトークイベント
「まちづくり怪談2」なるイベントが来週大塚で開催されるそうで、即時申し込みしました。

少しでもご興味のある方、是非どうぞ。これはどう転んでも驚愕と爆笑必須だと思います。
「まちづくり」で「怪談」で「ディナーショー」という一見脈絡無さ過ぎるキーワードたち。
すべて密接に関係しています。

サミットの3日後に東洋経済オンラインでUPされた記事は凄まじく読まれています。
実際に地方で仕事している身分から読むと痛快すぎる辛辣な指摘の数々。
こちらだけでも是非読んでみてください。
http://toyokeizai.net/articles/-/82553
posted by 宮本農業 at 01:37| Comment(0) | 日記

2015年08月24日

夏が終わる

スピッツの曲のなかではかなり地味な存在だと思いますが、「夏が終わる」という曲があります。
晴れているのに涼しくなってきたこの時期を歌ったもの。
派手な物語も失恋もなく、単に"暑かった夏が終わるなあ"、というシンプルで淡い哀愁が共感を誘います。

まるまる一ヶ月以上のご無沙汰です。覚悟して臨んだとはいえ今年の夏もやはり手に負えませんでした。
7月25日には、数年来の悲願でもあった、長崎の岩崎さんの畑の見学が実現しました。
オーガニックベースの奥津さんが、岩崎さんの協力を得て勉強会を開催してくださったのです。
畑のオーラ、踏み入れた土の驚くべき柔らかさ、草を制する、というか草と共存できる考え方、
そしてもちろん種のこと。品種を守る覚悟、それを評価してくれる消費者・シェフ・農家。
素晴らしい技術や可能性の一方で、最高の現場を見たからこそ知りえる限界のような部分もより鮮明に見えたり。
滞在時間23時間半の弾丸スケジュールでしたが、30代最後の夏にふさわしい、心の区切りになる滞在でした。

8月1日-2日は、今夏のメイン出店だったYes,Family!@吉祥寺。
数ヶ月前からの計画でとても楽しみにしていました。会場が東急百貨店というのも。
肝心の野菜は、果菜類なのでなかなか数量がたまりきらず歯がゆい思いでしたが
キュウリやオクラなどは好評頂きました。お客様だけでなく出店者と共有できる作業や時間も貴重。
メインは小糸在来とその加工品でしたが、ターゲットのFamily、というかお子さんに炒り豆が大好評でした。
試食の豆にトリのように群がって食べていった子供たちのお母さん、ひと袋くらい買って下さい。

高橋一也さんウィークだったこの期間、彼の紹介で8/9にも鎌ヶ谷市の市民ホールで小糸在来のPRに行きました。
三年前から公開され、ロングランが続いている「よみがえりのレシピ」の上映会&トークイベント。
イベントの最後にPRの時間をいただきまして、少し話をしてきました。
そしてこの会場の出たところで小糸在来関連商品の販売を行いました。
皆さんのお取り計らいの結果、爆発的に販売が進みまして、飛び入りでお2人の女性が会計を手伝ってくださり
正味1時間の販売時間で驚くほどの売上となりました。

お買い上げいただいたお客様、主催者であるきらり鎌ヶ谷の皆様、出演者のみなさま、
小糸在来のお豆腐を提供してくださった鎌ヶ谷の桜井豆腐店さん、もちろん高橋一也さん、お忙しいのに駆けつけて手伝ってくださった石川ご夫妻、本当に有難うございました。

トークに出演された渡辺監督、女優の杉田かおるさんにもご挨拶できました。
杉田かおるさんは、当日ご本人にもお話した理由で、あまり良くない先入観を持ったままお会いしたのですが
いまは福岡に移住されて実際に土を触り、生産から流通まで、農の現実に自ら直面して応援してくださって
いて、これまでの偏見を反省しました。失礼な言動、申し訳なかったです。


成果は大きかったものの、この怒涛の三週間の間に家族がバタバタと倒れまして、
生後二ヶ月の次女が入院したときは農家人生が終わったかと思いました。
本当に家族にも過酷な協力を強制していて、、、農業って何でこうなんでしょうね。
いつも以上にいろんなことを考えさせられました。
いまはお蔭様で皆回復しましたが、娘の入院中の放置で畑が荒れてしまい、お野菜の出荷も秋まで停止です。

畑の現在は、秋冬野菜の作付けが始まっています。
8月9日ににんじん、今日はダイコン・かぶ・壬生菜・じゃがいも・ハクサイ・春菊の播種や植え付けをしました。
出荷停止でお客様にご迷惑をかけてしまいましたが、農業はとにかく先手必勝、後手必敗の法則があり
荒れた畑で出来の悪い作物で出荷を続けて嫌われるより、次のシーズンの準備に専念するほうが得策と考えました。
今年も美味しいもの、つくります。

さていまチラリとマーケットを見ましたがチャイナショックで凄まじいことになっていますね。
日経平均などこの数日で時間外含め3500円下げています。
ニューヨークも今日は一瞬1000ドル近い下落。さすがに売られすぎて一旦止まるでしょう。

以前にくらべてバブルという言葉を安易に使うようになってきたと感じています。
実態以上に評価されるものが増えてきた=余ったカネが行き場を求めて暴れている状態ということでしょうね。
余剰資金のマネーゲームはもうどうでも良いのですが、実態の経済としてはアメリカは絶好調。
国策で進めたシェールオイルの掘削が、中国の減速とあいまって原油の暴落を誘発し、
我々石油に依存した生活者にとっては非常に有り難い話です。

金持ち優遇、格差をひろげるばかりのアベノミクスの巻き戻しが進み、
ドルも120円を大きく割り込んできました。
ひとまず円安に歯止めがかかった形でひと安心。原油安と円高で国内物価の上昇も和らぐでしょう。

BRICsから東南アジア、高成長をもとめて投資マネーが世界を駆け巡りますが
本質的な意味で、質的にも新しい成長を続けているのはやはりアメリカだけです。
情報産業を起爆剤として、それがあらゆる分野の革新に浸透しているだけでなく、
人口増や住宅投資などのファンダメンタルズにおいても他を圧倒しています。
オバマは歴代屈指、現代では最高の大統領として名を残すことになりそうです。

金融市場は大混乱の様相ですが、実体経済をリアルに生きている人にはすべて追い風。
足元の雑音に惑わされず、遠い目標を見て進んでいきたいです。
posted by 宮本農業 at 23:15| Comment(0) | 日記

2015年07月16日

小糸在来の種まき

ここ数日は小糸在来関連の検索でのアクセスが多くなりました。
種まきシーズンを迎えてのことと思います。

自分のなかで今年最も責任の重い種まきが昨日終わりました。
来週もまた種まきはするのですが、既に申込みを受けてしまっている
オーナーさんの区画の種まきは、他の普通の種まきと比べて本当に責任重大です。

師匠やら近隣の農家さんやら色んな方に教えを請うて、機械をお借りして
何とか3反3畝(約1100坪)終わりました。無事にきれいに発芽してくれますように。。
そして発芽した直後の「豆もやし」状態の頃は、ハトやカラスの最高のエサに
なってしまいますので、テグスや鳥よけのギラギラテープを張ったりして防衛します。
それでも食べられるところは出てくるので、補植用のものを並行して育苗しておきます。

自分は3反で精魂尽き果てましたが、周りの大先輩方は比べ物にならない大きな区画を
要領よくサラリとこなすのです。しかも仕上がりが美しいです。
先輩方の技術もそうですがプロとしての意識みたいなものを真似すべきなのでしょうが
自分で収穫する区画は気楽に楽しんで種まきしてしまいます。

いずれにしましても今年お越し頂くオーナーの皆さま、よろしくお願い致します。
また多少余裕を持って作付けしておりますので、オーナー制ご希望の方、ご連絡下さい。

また、8月9日に、鎌ヶ谷市で「よみがえりのレシピ」500名無料上映会があります。
山形の在来種をさまざまな角度から応援するドキュメンタリー。
私は三年前に渋谷まで行ってお金を払って見ました。無料とはいえ、ロングランですね。

監督さんのほか、普段種市で大変お世話になっている高橋一也さんらのトークがあります。
なぜか杉田かおるさんまで。。

映画「よみがえりのレシピ」@きらり鎌ヶ谷
https://www.kirari-kamagaya.jp/events/details/?id=182

この会場で小糸在来とその関連商品を販売させて頂く予定となりました。
よろしければ是非足をお運びください。往復ハガキによるお申込みが必要なようです。

8月1-2日には、吉祥寺東急でのイベントにも出店する予定です。こちらは改めて告知させていただきます。
どうぞよろしくお願い致します。
posted by 宮本農業 at 23:42| Comment(0) | 日記