2016年12月04日

師走

思い出したような更新頻度にもかかわらずご覧いただきありがとうございます。
もう師走ですね。
激変だった一年とその後の心境を、率直にご報告したいと思います。

きちんとご報告しておりませんでしたが、宮本は今年の3月で有機農業を辞めました。
辞めたというより継続できずに断念しました。
これまで応援してくださったたくさんの方々の期待に応えられなかった無念の一方で、
5年も継続してダメだったので、それほど強烈な葛藤があったわけでもありませんでした。

きっかけは、非常に条件の良い畑を新たに貸していただいて、
そこで小糸在来(R)をたくさん作らないかというお話を頂いたことでした。
そもそも就農のきっかけとなった大好きな豆ですので、最後に挑戦するならば原点回帰でこの在来種に賭けるしかありませんでした。

経験上、大豆では10a以上くらいの規模になってくると無農薬栽培は厳しくなってきます。
それが150a以上となると、少なくとも当地の気候では全く無理です。
数年前から、ニンジンに関しては研修を受けて減農薬栽培していましたので、
基礎的な農薬の使い方は知っていました。

そして小糸在来(R)とニンジンに集中した結果、何とか来年からも農業を継続できる目処がたちました。
今年もぐっちーさんがうちの枝豆をたくさん販売してくださり、
市場でも良い価格で引き取っていただけまして、合計2500kg近く出荷できました。
何より収穫メンバーが精鋭揃いで非常に恵まれたことが、精神的にも非常に安定しました。

来年は今年より栽培面積も増やせそうな見通しが立ち、今はとても充実した気持ちです。
枝豆で収穫しきれなかったぶんは先月刈り取ってぼっちに積み上げて乾燥中、
まもなく収穫を迎えます。

ぼっち積み
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牧歌的ですよね。
今年も秋の雨が多いので、しょっちゅうシートをかけては剥がしの繰り返しですが
だいぶ乾燥が進んできました。余分な水分が飛んで、きっと味の濃い美味しいお豆になってくれていると思います。
美味しいお豆腐や納豆の原料となります。皆さまどうぞお楽しみに。

そんなわけで有機農業は断念してしまいましたが、
かつてなく落ち着いた気持ちで暮れを迎えることができそうです。
それでも安全安心はもちろん大前提にしつつ、
来期もより高い目標を設定し、すでに準備にとりかかっているところです。

何より美味しいものを作りたいという自分の原点に忠実に、この美味しい在来種の豆づくりに取り組みます。
お買い上げ・販売頂いた皆さま、応援いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
来年もよろしくお願い致します。
posted by 宮本農業 at 00:50| Comment(0) | 畑のこと

2015年04月01日

シーズンはじまる

とうとう新年度入り。あたたかくて気持ちの良い気候になってきました。
写真は夏野菜の育苗の様子。
自分でとった種の発芽率がいいと嬉しい!

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今年も原則すべて固定種在来種なのですが、
自然農法国際研究開発センターが開発した種に関しては、F1でも使用することにしました。
育種の際に雄性不稔の株を使用していないそうです。
F1といっても健全な普通の交配ですので、全くリスクがありません。
そのために手で人工授粉しているそうです。大変なのに種代が安くて助かります。

そんなわけでいま育苗中のものは

寺島なす
世界一トマト
カリフォルニアワンダー(ピーマン)
椎葉村きゅうり
夢枕(スイカ)
ハートハート(F1トマト)
メニーナ(F1トマト)
東京かぼちゃ

等となっております。
苗床はにぎやかになってきましたが、端境期で畑の野菜はどんどんなくなっていきます。
きれいになった畑に、上記の苗を定植するのが楽しみです。

最近はにんじんの除草にかなりの時間を割いています。
今年は妻が手伝ってくれているので大助かり。
順調にゆけば今年も有機固定種にんじんジュース、造ります。
今ある在庫も、お蔭様で完売が見えてきました。

寺島なす、世界一トマト、カリフォルニアワンダー(ピーマン)などは、
苗の販売もします。昨年同様、一鉢300円くらいの予定。
ご入用の方は mm@seedsaving.jp までお問い合わせください。


お野菜、にんじんジュース、苗、大豆など、多少販売品目が増えてきましたので
近々、販売サイトを用意する予定です。
どうぞよろしくお願い致します。
posted by 宮本農業 at 08:21| Comment(0) | 畑のこと

2014年02月23日

雪の被害について

何人かの方から雪の害についてお問い合わせを頂きました。
もう大方融けてしまった頃合いではありますが、ご報告させて頂きます。
ご心配頂き、ありがたいことです-人-

■ビニールハウス
育苗用の小さめハウスが一棟ありますが無事でした。
ただし何回か必死の雪下ろしをしたために腰を傷めました。
傷めたまま無理に仕事していたら、急に悪化して昨日は起き上がれなくなりました。
今日医者にかかってだいぶ回復しましたが、これが一番の被害でしょうか。

■トンネル
春取りニンジンのトンネルが潰されて支柱が曲がりました。
完全に折れてしまったのは20本程度で済みました(9000円也)が、
一度解体して支柱を取替え、ビニールの貼りなおし。補修の手間でまる一日はかかりそうです。
ただ、トンネルの下で発芽していたニンジンにいまのところダメージはなさそうです。


種市でご一緒しています、相模湖のすどう農園さんでは、ハウスが何棟も潰されたそうです。
その甚大な被害の様子を聞いて、とある方がいろいろと調べてこちらにもご連絡下さいました。
国による補償は無いのか、共済ではカバーできないのか、等。

結論から言えばよほど甚大でないと国は動きません。
ただ今回は相当な規模なので可能性もありそうですが。

作物の共済に入っている例も聞いたことがありません。
北海道の大規模農家とかなら入ってるかもしれませんね。
私のように少量多品種でひとつひとつ保険となると、手続きからして非現実的です。


去年の水害なんかでもそうなのですが、最近は年に1〜2回ぐらいこういうことが発生しており
「異常気象」も連続してくると、これを「平常」として対応するしかないでしょう。

今朝あたりのニュースだと「関東3県の被害額400億円」とのこと。
山梨・長野の分は含まれておらず、更に膨らむ可能性もありそうです。
農水相は「これを機に辞めようと思わないで下さい」とコメントしていました。


400億から、ちょっと数字的なところを思い出したのですが
日本中の農家の生産額を全て合計しても、パナソニック一社の売上に届かないそうです。
内閣府資料によれば、GDPのうち一次産業は1%強しかなく、そこに人口の4%が就業しているとのこと。
乱暴に言えば、一次産業は平均の4分の1しか儲からないということになります。
その人たちに600億とかの損害が行くわけですから、これは確かに辞める人が続出しそうです。


ビニールハウスの補修のオーダーも殺到しているようですが、
増税前の駆け込み需要で鉄が無くてパイプも作れないそうです。
建築同様に人手も全く足りないとのこと。

最終的には慢性的に農産物価格が上昇して、さらに野菜離れが進むのではないか懸念されます。
posted by 宮本農業 at 01:22| Comment(0) | 畑のこと