もう師走ですね。
激変だった一年とその後の心境を、率直にご報告したいと思います。
きちんとご報告しておりませんでしたが、宮本は今年の3月で有機農業を辞めました。
辞めたというより継続できずに断念しました。
これまで応援してくださったたくさんの方々の期待に応えられなかった無念の一方で、
5年も継続してダメだったので、それほど強烈な葛藤があったわけでもありませんでした。
きっかけは、非常に条件の良い畑を新たに貸していただいて、
そこで小糸在来(R)をたくさん作らないかというお話を頂いたことでした。
そもそも就農のきっかけとなった大好きな豆ですので、最後に挑戦するならば原点回帰でこの在来種に賭けるしかありませんでした。
経験上、大豆では10a以上くらいの規模になってくると無農薬栽培は厳しくなってきます。
それが150a以上となると、少なくとも当地の気候では全く無理です。
数年前から、ニンジンに関しては研修を受けて減農薬栽培していましたので、
基礎的な農薬の使い方は知っていました。
そして小糸在来(R)とニンジンに集中した結果、何とか来年からも農業を継続できる目処がたちました。
今年もぐっちーさんがうちの枝豆をたくさん販売してくださり、
市場でも良い価格で引き取っていただけまして、合計2500kg近く出荷できました。
何より収穫メンバーが精鋭揃いで非常に恵まれたことが、精神的にも非常に安定しました。
来年は今年より栽培面積も増やせそうな見通しが立ち、今はとても充実した気持ちです。
枝豆で収穫しきれなかったぶんは先月刈り取ってぼっちに積み上げて乾燥中、
まもなく収穫を迎えます。
ぼっち積み


牧歌的ですよね。
今年も秋の雨が多いので、しょっちゅうシートをかけては剥がしの繰り返しですが
だいぶ乾燥が進んできました。余分な水分が飛んで、きっと味の濃い美味しいお豆になってくれていると思います。
美味しいお豆腐や納豆の原料となります。皆さまどうぞお楽しみに。
そんなわけで有機農業は断念してしまいましたが、
かつてなく落ち着いた気持ちで暮れを迎えることができそうです。
それでも安全安心はもちろん大前提にしつつ、
来期もより高い目標を設定し、すでに準備にとりかかっているところです。
何より美味しいものを作りたいという自分の原点に忠実に、この美味しい在来種の豆づくりに取り組みます。
お買い上げ・販売頂いた皆さま、応援いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
来年もよろしくお願い致します。